6月6日
ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!
リズムカルにドアを叩く私vv
「うるせー!!!今何時だと思ってるんだ」
神田がいきなりドアを開けた。
≪今日も美人だな。≫
暢気にそんなことを考えながら、私は怒っている神田を無視して部屋に入った。
「〜♪」
しかも鼻歌を歌いながらだ。
ちなみにドラえもんだ。
あっ神田にの顔には青筋が・・・
「用がないなら帰れ」
「後1分待って」
「待てるか!!俺はさっき任務から帰ってきて寝たばかりだ」
「うん。知ってる」
満面の笑みで。
≪だってコムイさんに聞いてた、帰ってきたの見たもの。アレン君を虐めな・が・らvv≫
神田は無言で愛刀を―――――
「3・2・1」
12時ピッタリ。
「誕生日おめでとう」
「は?」
「は?じゃなくて今日誕・生・日でしょ!!」
「そういえば、そんな日もあったな」
「そんな日って・・・」
≪自分の誕生日忘れるなんて。老化した?まっ確かにたった今1つ老けたけどね≫
私はクスクス笑って言った。
「まっ、ユウらしいよ」
「で、その手は何だ?」
「えっプレゼントくれるんでしょう?」
「何で誕生日祝ってもらう方がやるんだよ!!」
「だって、コムイさんが 「日本では誕生日を祝ってあげるとプレゼントをくれるらしいよ」 て」
「コムイの野郎!!斬る!!!」
≪ごめん。それ嘘。気づいてよ!!私も日本人だから。ユウも知ってるはず。あれ?ユウ忘れてる??≫
「で、くれないの?」
「誰がやるか!!」
「そっか」
≪よし。プレゼントないって気づかれなかったみたいね。この勢いで乗り切るぞ!!≫
「ユ「はくれないのか?」」
≪気づかれたー!!!!!!!しかも被らないで!!コンチクショー!!!(ぁ)よし、女は度胸!!何とか誤魔化そう≫
ユウが私の目をじっとみていた。
≪む無理だー!!はぁー。後でばれるよりましか≫
「・・・。本当はプレゼント・・・買えなかったんだ。コムイさん脅し・・・頼んで休暇を貰ったんだけど、
ユウは何が欲しいのか分からなかったし、めぼしい物もなくて。だから、何か1つ何でもお願い聞いてあ・げ・るvv」
≪どうだ私のぶりっ子は!!キモイって言ったら許・さ・な・い・ぞvv≫
「何でもだな?」
「うっうん。」
焦った。
神田がニヤリを笑っていたのだ。
≪危険だ。本能が危険信号を送っている!!でもカッコいいな。何て羨ましい!!!(ぇ)≫
次の一言を聞いては言ってしまったことを後悔した。
≪本当にね!!≫
「が欲しい」
「は?」
「・・・が欲しい」
≪はい。無理です。私は物じゃないし。私を物扱い。いい度胸だコラー!!(性格違っ)≫
「私物じゃないし」
「・・・・・・・・・・・」
≪えっ。何で無言で近寄ってくるの?私が可愛い顔を近くで見たいってか?≫
そう思っている間にも神田はゆっくりと近寄ってくる。
≪ごめんなさ。さっきのは冗談です。はっそんなこと言ってる場合じゃない!!やややばい!!私ユウの部屋に入ってから直ぐ、この状況にはヤバイ物に座らなかったか?≫
その通り。
はユウのベットに座っていた。
そしてもとから2人の距離はあまりなかったため、直ぐに追い詰められた。
は神田から逃げるように後ずさった。
でもそれは、逃げ場を失うだけだった。
気づいたときにはもう遅かった。
神田は心なしか妖艶に笑っていた。
そして目はまるで獲物を追い詰めたように―――――。
極め付けにベットに上げリ、の顔の直ぐ横の壁に両手をついた。
≪もう逃げ場がない!!!≫
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
後少しでキスできそうな距離で、神田は無言でを見つめてくる。
≪ちっ近っ!!!美人だからって自慢??俺の顔を見ろってか??≫
は神田に言ったら怒られそうなことを考えていた。
あまりに場違いな考えだ。
しかもこの状況で神田に襲われるとは微塵も思っていなっかた。
≪ううう。沈黙が痛い。何でもいいから喋って!!!≫
「何がし「」」
≪また!!!被るらないでって!!!しかも何、その色気のある声はー!!!≫
「ちょ「」」
≪どうして被るの?虐め?虐めなの?≫
「だか「」」
≪もう喋ってやるもんか!!!≫
イライラしていた私はキッと睨んだ。
「」
≪・・・・・・・・・≫
「」
≪キャー!!!!!!≫
神田が耳元で私の名前を囁くように言った。
今までより甘く甘く。
此処でやっと分かったのか、は真っ赤になった。
≪何これ!!こっ腰がー!!!≫
「好きだ。」
ぞれだけ言うと優しく甘い口づけをした。
頭が真っ白になり何も考えられなくなった。
神田は一旦離れの頭を抱えて、今度は激しく口づけをした。
「んっ・・・・・・」
が甘い吐息を漏らした隙に神田は舌を入れた。
「つっ!!」
ビクッと肩を揺らしたのを神田は気づいたが、益々激しくなるばかりだった。
「ふぁ……はぁ…ん……っ…」
やっと神田が離れたときには一人ではすっかり起きていられなくなったおり、目もトロンとしたしていた。
さっきまでは少女だったのに、すっかり女の顔になっていた。
このれを見て満足そうに神田はニヤリと口元を歪ませた。
「今回はこれで勘弁してやる。だが次は覚悟しろ」
は言葉の意味を半分も理解できていなかった。
じゃなかったら、こんな事は言わなかっただろう。
「・・・・・・優しくしてよね?」
「ああ」
「ユウ誕生日おめでとう」
今までで一番綺麗な笑顔で、一番言いたかった言葉を言った。
はこの言葉がいたくて今までずっと任務から帰ってくるのを待っていた。
そんな日常のひと時 6月6日 神田の誕生日
「ふっふっふ!!ユウのせいで私性格変わっちゃたじゃない」
「もともとそういう性格だろ」
「ちっ違うわよ!!」