しかし此処最近お見合い写真やら、同盟ファミリーからの申し込みが激しくなり、本命がいるのにいい加減面倒だなと思う今日この頃。
俺達の事にあまり口を出さなかった守護者達はやたらと挑発してくるし、 今まで一度とも言わかったリボーンにも早くしないと鳶に油揚げだぞ、 何なら俺の愛人にしてもいいと脅す始末。
もう潮時なのかも知れない。
確かには可愛いし、モテる。
でも近寄ってきた奴には俺が直々に、今後一切近づかせないよう徹底気的に制裁を与えてる。
"阿修羅のボンゴレ"という妙な噂がボンゴレ内で真秘かに囁かれ恐れられている様だが、俺は別にどうでもいい。
まあ、これでボンゴレファミリーの奴はに手を出さなくなったみたいで、噂もたまには役に立つなとは思ったけどな。
守護者達は慣れているせいか・・・いや元々まともな神経を持っていないだけかもしれないが、 兎に角噂に脅えるどろこか笑って喜んでいた。
「まだまだそんなんじゃ甘いぞ」
「10代目流石です」
「もっとやってもいいじゃないか」
「うおお、極限だ」
「ワオ、面白そうだね」
「Sですか?僕と一緒ですね。クフフ」
一命戦線離脱して失神していたり、最後勘違いした変態がいたがどいつも個性豊かな奴ばかりだ。
このなやり取りが日常茶飯事な俺達。
基本的に自己中な集団こと守護者が集まると頼もしいが、まとめるのも楽じゃない。
そんな彼らだが俺のことを応援してくれていて、今回の計画も喜んで乗ってくれた。
計画と言っても、徐々にさり気なくの事を"10代目ボンゴレボスの妻"として広めとき、今日のパーティーで発表するというものだった。
第一段階の噂での情報操作は完璧。
勝負は今日のパーティー。
セッティングもバッチリだし、後はに今日のパーティーに出席するように言うだけだ。
はパーティーが好きじゃないが、今まで同伴を断られたことはないから大丈夫だろう。
でもまあ、当日に突然言うわけだから怒られるかもしれないが、俺が悪いのだから我慢しよう。
しかし機嫌を損ねるのはいただけない。
果たしてこのプレゼントで笑ってくれるだろうか。
薔薇の包装紙に掛かる真紅のリボン。
この箱の中に贔屓のショップのドレスと靴、鞄の一式が入っている。
今回のパーティーの為に俺がデザインし、作ってもらった一点物だ。
男が服を贈るのは脱がしたいからと言うが、そういう意味でプレゼントするわけじゃない。
唯、の魅力を一番引き出せるのはこの店の服だと俺は思っている。
大袈裟かもしれないが、一世一代の今日の舞台にはの一番綺麗な姿を皆に見せびらかしたいと思う俺のエゴ。
そのエゴの為に洋服をプレゼントするって訳だ。
ま、脱がすにしろエゴにしろ結局俺の欲の為だけどな。
される方にしたら迷惑な話だろう。
にこの話をしたらどんな反応するだろうか。
反応が楽しみだな。
Ambra