なんだか最近ツナの機嫌が妙によく、守護者の生暖かい視線も度々する。
何だろう、モヤモヤと嫌な気が渦巻いていて、最悪の状況が頭の中をよぎる。
ここ1週間夢見が悪かったせいだろうか。
もしかして、この見張られている様な、または悪意のある絡み付く様な視線のせいなのだろうか。
まあ悪意といっても私にしてみれば可愛いもの。
伊達に私もボンゴレの守護者をやってない。

私は時間を自由自在に操れる時の守護者。
ツナやお兄様と共に死線をいくつも乗り越えてきた。
だがどうも気になり、不安が募る。
少し占ってみた方がいいかもしれない。



私の能力は占いという形で未来を見るということ。
あくまで占いなのではっきりした未来は見えないが、当たる確立は100%。
今まではずれた事がない。
ボンゴレの中でも結構好評で是非占って下さいとよく言われていたりするが、 私は滅多なことがなければ占わない。
他人を占うのが嫌いということもあったが、 未来を知った者は絶望または、自得し努力をしなくなってしまうから。

私はこの能力で人の人生を狂わせてしまうのが恐ろしい。

時間がかかるから、戦闘にはあまり使えない能力だけど、作戦や捜索などに役立っている。
この能力が戦闘に役に立たなくても、相手の動きを見切れる目や高い戦闘スキルがある。

何故なら私は初代の妹であり時を制する者だから。

でも此れは秘密。
まあ、リボーンはうすうす勘付いているかもしれないが。



お兄様は私の身を案じて小さい頃から鍛えてきた。
ある適度の毒や麻薬には耐久性があり、家事も医療それこそ生きていくのに関係ない物まで、ありとあらゆる物を徹底的に叩き込まれた。
時を操り時空を飛び越えるという事を知り、私が一人になってしまっても生きていけるようにとのお兄様の愛情表現だった。
私の事を愛してくれているって分かってたから、他人かれすれば地獄の様な特訓でも苦もな弱音を吐くことなく全てを完璧にこなして来た。
でもお兄様はいざっというとき以外は力を隠すように言った。
もしボスより強かったら示しがつなくなってしまうからだそうだ。

それも取り越し苦労でツナはお兄様に似ていて私よりずっと心も体も強かった。
因みに顔も似ていてかっこよく、私の好みにドンピシャリ。
一目惚れしたくらいだ。
あ、お兄様には恋愛感情は持ってなかったわ。
だからツナは私の初恋。
まあ、初恋は実らないって言うし始めから期待はしてない。
守護者としてずっとツナの傍にいられればいい思っている。
もしツナに奥さんがでてきてもね。
Lapis lazzuli