人は貪欲で

欲が尽きることがない


醜い争いを続け

手を赤く染める


ああ

愚かなリ

愚かなる虫けら共よ





だが僕も元は人と呼ばれていた





呼び名だけだ




いいや

争い

傷つけ合い

醜い感情で罪のない者まで巻き込み殺してきた





それはそなたがしたわけじゃないだろう

全てはあの者が―――――――





あれは僕の半身

何があっても止めなくてはいけなかった





そうか

では

問おう

人間の世界を飛び回り

何か変わることは出来たのか





まだ変わることは出来ない・・・

だが

少し得ることは出来た

こんな僕にも

人間だ

と言ってくれる人がいる

それに僕は探している

あの時の様に

僕を見てくれる人を





くっくっく

では我は見届けようぞ

そなたの此れからを


だが

ゆめゆめ忘れるな

人は――――――――














































血の匂いがする

ああ

赤く紅く血に染まっている

悲しい世界


なのに僕を惹きつける強い何かがある

行かなければ




































そなたは何だ

人ではあらぬ者よ





唯の異世界からの旅人だよ




唯の・・・

その様な膨大な力を持っていてよく言うわ





クスクス

よく分かったね





見くびるな

これでも我はこの世界を管理しいる者ぞ

それにしても異世界を渡っている者となると・・・

世界を駆ける皇神・・・ディーヴァ





クスクス

僕も随分有名になったもんだね






・・・・・・





そう僕は神の気まぐれで創られし人形

そして神の形代・・・

ディーヴァ