ガラッ
「お「ヒュン、ドスッ」」

戸を開け声をかけようとしたした瞬間、包丁が比古の頬を掠り外に飛び土の上に刺さった。
もしかしたら・・・深々と土にめり込んでいたかも知れない。




「ねぇ、僕確かに言ったけどさ、本当に連れて来る事ないと思うんだよね。君じゃ、ろくに育てられないのに。僕がいてよかったね。もしかして僕がいたから、丁度いいとばかりに連れてきたのかい??それだったら、それで僕にも考えがあるよ?」
が君と言う時は相当怒ってるときだった。

「悪かった」
これ以上はやばいと判断した比古は素直に謝っとくことにした。

「ふーん。認めるんだね?」
「・・・」
「ま、その話は日を改めてじっくりとするとして・・・誰の子?」
「普通それを先に聞くんじゃないか?」
「で、誰の子」

聞く耳を持たない

「俺のじゃねぇ」
「誰の子」
「拾ってきたんだ」
「へぇー」

その子の親が来ても僕は知らないからね。
の目が語ってた。

比古はの態度に
(嫉妬しないのかよ)
まだまだ先は長いなと、ため息を吐いていた。



「ところで、さっきの男の子を早く家に上げないの?」
「ああ・・・・・・こいつ気絶してやがる」

少年はさっきの包丁が自分の目の前を勢いよく飛んできて、地面に突き刺さりたことに吃驚して気絶してしまったのだ。

「比古が驚かすからだよ!」

(俺なのか!?)

「・・・・・・」

思っていても、懸命に口に出さないように沈黙する比古。























「うっ」
「あ、起きたね。大丈夫?」
「あ、はい」

暫くして気がつき起き上がった少年だか、混乱しつつもどうして寝ていたのか、貴方は誰などと考えていた。

「ごめんね。比古のせいで。僕は。僕も此処に住んでるんだ。比古に何かされたり、欲しいものがあったら遠慮しないで僕に言ってね」

それを分かってなのか、は一番に比古より自分の方が強いことをここぞとばかりに教える。
だが少年は怒らせると、恐ろしいということにはまだ気づいていなかった。

「うん」
「僕は「そいつの名は剣心だ」」
「そう、剣心ね。剣心はこれから比古に飛天御剣流を教えてもらうんでしょ?」
「うん。は教えてもらってるの?」
「そうだよ。剣心は僕の弟弟子になるね」
「・・・」




















、御前いつの間に弟子になったんだ」
「いいじゃん。僕一度見た型忘れないし、今度全部見せてよ」
「ま、出来るもんならやってみろ。だが、ただでは教えないけどな」
「う〜ん。無理やり出させてあげてもいいんだけどね・・・でも出世払いで宜しく」
「1回ずつしかしないからな」
「うん。有り難う」

仕方ない奴と言いながらも、比古の目は何処までも優しかった。
はそんな比古に、本当に嬉しそうに微笑んだ。