変態への兆
「……ジェームズ何かあったのか?」
「ちょっとねvv」
ジェームズは起きてから終始満面の笑みでニコニコしていて、シリウスが何を言っても言葉半分にしか聞いてなかった。
「……ちょっとっていう顔じゃねぇんだけど」
シリウスにはジェームズがずっとニコニコしているのがなんとなく気持ち悪かったのだ。
「ははは」
もう何を言っても笑うだけなジェームズ。







「訳合って入学が遅くなってしまったが、新入生じゃ」
視線をドアに向ける。
入ってきなさい」
    ギー    ガシャン
ドアが重苦しく開き、ゆっくりとはシーンとした生徒達の間を優雅に歩きつつ多くの視線も、ものともせず前だけを見据えている。
その姿は威厳があり、まるで女王のようだった。
皇帝として国を治めていたのだから当たりまえだが、には人の目を惹きつける魅力とカリスマ性があった。
そんなの綺麗過ぎる容姿に男の子は顔を赤くし、女の子ですら可愛いと呟く者もいた。
また、存在に圧倒されて目が釘付けになる者もいた。

「!?」
「おい、ジェームズ。涎が垂れているぞ!」
その一人のジェームズの顔はやばいことになっていた。
様子が可笑しいジェームズを揺するシリウスだが、無意識に出たジェームズの手によって沈んだ。
そんな様子をずっと面白そうに傍観していたリーマスは面白くなってきたねと黒いオーラを醸し出していた。
濃すぎる3人とは対照的なピーターはというと、目の前の異常な光景にビクビク脅えているだけだった。



か……可愛いなvv」



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