究極の変態
パイナッポー
何処までも
「うっ・・・こっちにくるな変態・・・触るな」
「腐ったパイナップルが・・・気色悪いんだよ!糞が!!」
「は、夢か。・・・ハァ・・・嫌な予感がする。何もなければいいけど」
最近悪夢に魘されるだった。
は自分の勘が当たる確立が高いことに、今日ほど恨めしく思ったことはないだろう。
そんなある日の夜中だった。
悪夢を見た次の日。
あの夢を思わせる話題がでた。
「ねえ、って妙に変態慣れしているというか、
扱い慣れしてない?」
腹黒魔王ことリーマスはいきなり爆弾を投下した。
今まで誰も聞きたくても聞けなかったことだ。
「そうね。ジェームズの扱いとか上手いわね」
表の女帝ことリリーもこの話題にノリノリだ。
「変態ねぇ。ふふふ。ジェームズなんて
可愛いものだよ」
何だか可哀想なくらい疲れきった目をしただった。
そんなにかける言葉がないと思った皆だが、
果敢にもジェームズは嬉々として口を開いた。
「可愛い!?嬉しいよ。vv」
何処かずれた感想を言うジェームズを皆やれやれと、呆れた顔でため息をついた。
そんな中はジェームズの話なんか聞いてなかった。
清々しい真冬の朝。
今は冬休みでこのグリフィンドール寮には、いつもの悪戯仕掛け人sとリリーしか残ってなかった。
「クフフ。久しぶりですねvv」
「っ!?」
吃驚することの少ないは珍しく、声の方を振り向けないほど驚いていた。
だた声の主の姿を目に入れ、存在確認したくなかっただけかもしれない。
だが、変態パイナッポーは声を大きくして・・・叫んでいた。
「おや。
こっちを見れないほど会えて嬉しいんですねvv
今まで、寂しい思いさせてすいません。
その分沢山貴方に愛を伝えますから心配しないで下さいvv
ああ、いつも言ってますが、結婚しましょvv
此れからは一緒にパイナッポー栽培しながら暮らしましょう。
名づけて骸ップルです。
もちろん貴方への愛がギッシリ詰まってますよvv
クフフ。
もう一生はなれませんから安心してください。
私は貴方のものですvv
クフフ。
そういえば夫婦と言えばエプロンですよねv
貴方のエプロン姿・・・いいですね。
萌ます。
ああ、早く見たいです。
クフフ。
いっそう此処で着てください。なんだったら私が脱がして上げますよvv
ああ、貴方の裸エプロン姿・・・クフフフフフフ。
想像しただけでヨダレが。
ジュル。ハアハア
」
ついに変態パイナッポーのマシンガントークに我慢できなくなった(現実逃避できなくなった)。
「貴様ぁぁぁ!!何故此処にいるぅぅぅぅぅぅぅううううう!!!!もう喋るな!今すぐ目の前から消えろ!!自分の世界に帰れ!!!この際だ逝ってしまえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「クハハハハ。ああ、もっと罵って下さいvv」
耿耿と
を見つめるS
疑惑浮上中な変態パイナッポー。
談話室に響く異様な叫び声。
・・・
の殺気で確実に温度が下がりつつあった。
この変態を前にするといつもキャラが崩れる。
きっと誰に聞いてもこいつに言寄られて、正常でいられる方が可笑しいという答えが返ってくるだろう。
奴はド変態。
いや、断言していい奴は
究極のド変態だ。
もうキャラも何もあったもんじゃない。
「ァァァァァァァ!!」
の尋常ではない叫び声を聞いて一番に駆けつけたのはジェームズだった。
その間コンマ1秒。
愛・・・変態ならではの特技だ。
「大丈夫かい?」
「ジェームズ!今すぐこの変態を殺れ!!」
「分かったよ!!」
「待て!早まるなジェームズ!!」
馬鹿黒犬。
「そうだよ。此処で殺ったら、証拠とか残っちゃうじゃないか」
腹黒魔王狼。
「そうよ。殺るなら見つからないようにコッソリが基本でしょ?」
表の腹黒女帝。
「じ、地獄絵図?」
小心者鼠。
いつの間にか来た、皆の反応はそれぞれだった。
状況を見ると一番の常識人はシリウスだろう。
でも彼はヘタレ。
案の定ジェームズを一度はホールドしたが止めきれず、ジェームズの鉄拳(流れ弾?)が顎にヒット。
カンカンカン
勝者ジェームズ!!
ジェームズ達が騒いでいる間もこっちでも話が進んでおり
「外野が煩いですね。ま、そんなのほっといてさあ、私たちの愛の巣に帰りましょvv」
「近寄るなぁぁ!触るなぁぁぁぁぁ!!」
の罵詈雑言を真底嬉しそうに聞きながら、ジリジリと近寄ってくる
骸変態パイナッポー。
「死ね」
ついに我を忘れたは地の底から響く声で呟いたと思うと、実力行使・・・剣を構え切りかかろうとした。
もう部屋の気温は極寒の地に並ぶぐらいだった。
「クフフ。流石vv女王様プレーですね!!さあ、早く私をその剣で刺してください!!!貴方の愛バッチリ受け止めて見せます!」
それを聞きピタッと動きを止めたかと思うと、一瞬のうちに杖を出し構え・・・
「「セクタムセンプラ」」
ジェームズと2人の声がタイミングよく重なり・・・
「グフッ」
「「「「・・・・・・」」」」
全く同じ呪文が重なった為か、はたまたが手加減できなかったのか定かではないが、唯の切り裂くはずの呪文が・・・変態パイナッポーを
高速で切り裂きズタボロにし、挙句には吹っ飛ばした。
流石に変態でも此処までされて、失神したようだ。
でもその顔は
満面の笑を浮かべ血を流していた。
ちょっとしたホラーだ。
そんな場面を見ていた皆は、切り裂く呪文を2人が使った事に対して誰も言えなかった。
寧ろ変態を撃退してくれた2人に拍手を送りたい気持ちで一杯だった。
「ふふふ。ジェームズナイス!見直したよ!!」
「当然だよvv」
((((それにしてもあの変態パイナッポーは何だったのだろう?))))
やっとこの騒動も終わり、常温に戻るかと思われたが・・・
ピクッ
「良い攻撃でしたv僕のお姫様vvクフフフフフフフ」
奴は裏では
ゴキブリ並みにしぶい変態パイナッポーで有名だったのだ。
「ギャー!!!!!ジェームズ!!!!!!!!」
お姫様と言う言葉に異様に反応した
は何かトラウマがある様だ。
震えながら抱きついてきたを受け止めたジェームズは容赦情け無しに
「レダクト」
バキッ
砕けはしなかったがもう殺す勢いだ。
「もう大丈夫だよvv」
「うん。ジェームズありがとう。
愛してる」
チュッ
「僕も愛してるよvv」
2人は微笑み合いながら啄ばむ様に口付けをかわしていた。
(何の騒ぎじゃ!byダンブルドア)
(ヴォルデモートの手下が潜入してきたんです。ねぇ?byリーマス)
(・・・ああ。byシリウス)
(でももう殺す失神させときましたので安心してくださいvv byリリー)
(黒いよ。ガタブルbyピーター)
(そ、そうか。byダンブルドア)