*秘かな恋が実る*
「ねぇ、セバスチャン」
「何でしょうお嬢様」
「私ももういい年じゃない。いい加減結婚とか考えないいけないと思うの」
「そうですか?旦那様はまだ早いと申してましたが」
「何言ってるのかしら。弟のシエルだって10歳で許婚がいるじゃない」
私の可愛い弟だっているのにっと呟く。
「旦那様はお嬢様を溺愛していらっしゃいますから。お嫁に行かれてしまうのが嫌なんでしょう」
「・・・分かってるわ。でも今のままじゃ、一生結婚できないわ!結婚は私の夢なのに。冗談じゃない!!」
バッンっと叩いた衝撃でテーブルがミシッっと悲鳴をあげる。
「お嬢様とりあえず、落ち着いてください」
「ハァハァ。そうね。ファントムハイヴ家の者として取り乱してはいけないわね」
「ハーブティをどうぞ。落ち着きますよ」
「ありがとう」
じっとセバスチャンを見つめる。
「嫁に行かなくてもいい相手いるじゃない」
「?」
「セバスチャン私と結婚しましょう」
「お嬢「拒否権はないわよ」」
「ですが、私はあくまでファントムハイヴ家の執事です」
「結婚しましょ?」
「執事たる「し・ま・しょ?」」
「しないんだったら、自殺するわよ?」
「・・・はい。喜んで、様」
「ふふふ。此れからが楽しみね」
愛するが故に
お嬢様には敵わない私