「了ちゃん、お兄ちゃんが呼んでたよ」
今日は大好きな了ちゃんの誕生日。
いつプレゼントを渡そうかドキドキしながら話しかける。
「そうか」
「ねぇ、意外に上手く隠せてるね」
私と貴方は秘密の関係。
「ああ、俺もとの事だから慎重に動いてるんだぞ」
嬉しいけど、私の勘が潮時だと告げている。
「ふふふ。でももうそろそろ、いいんじゃない?」
「だが、綱吉はシスコンだからな」
そうかな?
「何時もみたく『極限』で乗り切らないの?」
「ああ、今回は『極限』には頼らないぞ!」
コンコン
「入って」
「お兄ちゃん、了ちゃん呼んできたよ」
「ありがとう」
の姿を見た途端顔が緩む綱吉。
「任務か?」
微かに眉を顰める了平。
「任務じゃないよ。今回はお見合い写真がいくつか来てて如何するか聞きたくてね」
「お見合い!?」
目が飛び出んばかりに見開く。
いつも熱血な了平は意外なほど冷静に
「俺達は近じか結婚する予定だから、お見合いは無理だ。断ってくれ」
「うん分かったよ」
「って、えぇぇぇぇぇぇえ!!!!!!?」
10年たってもリアクションが大げさな綱吉だった。
「ほ、本当!?了平」
「ああ、結婚しよう」
「はい。喜んで!」
誕生日の日の
プロポーズ
(あ、嬉しくてプレゼント渡すの忘れちゃった)