淡い初恋
それは 甘酸っぱく 切ないもの
「ねぇ、知らない?」
「えっ、ひ雲雀さん!?」
「な、御前何しに来た!!」
「おー雲雀」
「はもう直ぐ来るぞ」
いきなり現れた雲雀に吃驚する一同だが、一部例外もいた。
その例外のリボーンはニヤリと笑い、確信に満ちた声で答た。
そんな一同を見て眉を顰め、徐にトンファーを出そうとしたその時…。
「うわぁぁぁぁぁぁん。お兄ちゃぁぁぁん!」
「どうしたんだい」
「先輩に告白したんだけど…断られたぁ」
「咬み殺す!で、何処のどいつ?」
「…○年△組の☆☆先輩」
「えぇぇぇぇ!ちゃん好きな人いたの!?しかも告白したの!!?で、もって雲雀さんに相手教えてる!!!!?」
「あいつブラコンじゃなかったか?」
「お、いいね。青春」
「やっぱりな」
「で、何て言われたの?」
「『僕、男しか興味ないんだ』って」
「…………」
「ぐすん」
「もしかして、あいつ?」
「うん」
「趣味悪」
「えぇぇぇぇ!?男しか!!!!?」
「俺は十代目にしか興味ありません」
「えぇぇぇ!!?やめてよ!」
「ははは、元気だな」
「確か、雲雀のいうあいつは最近雲雀のことをストーカーしてる奴だな」
「「「……」」」
「ところで、将来僕と結婚するんじゃなかったの」
「……するわけないじゃん」
したくても出来ないでしょ?
ああ、お兄ちゃん…好きだよ。
一人の男性として愛してる。
初恋は実らない…
だから私は自分を誤魔化し恋をする
(相手はホモだったけどね)