「ねぇ、今日7月25日ってカキ氷の日らしいよ」
「へぇ、そうなんだ」
(今日も可愛いな)
ヘタレな俺は声に出して言えない。
「でね、美味しいかき氷がある所があるんだけど行かない?」
「うん。いいよ」
「わーい。早速Let's Goー!ツナ!!」
デートみたいと秘かに喜んでいる俺をはグイグイ引っ張って行く。
「う"お"ぉい!!!」
シャカシャカシャカ
変な雄叫びをあげつつ、高速でカキ氷を混ぜて?いる怪しい男。
(怖っ)
「クフフ…クハハハハ!!」
怪しい奇声をあげ、パイナップルカキ氷を食べる変態パイナッポー。
(共食い?)
「煩いれす。骸さん」
「面倒くさっ」
非難する声がBGMとして彼の後ろから流れてくる。
「「………」」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?この店怪しい人しかいないよ!!!!?」
お店の様子に引きまくり、つい叫んでしまった俺。
「お客さんは怪しいけど……此処のカキ氷とっても美味しいんだよ」
流石のも今日は一段と凄いのか、引き気味だった。
「そ、そうなんだ」
「さあ、気を取り直して入ろう」
「う、うん」
「カキ氷スペシャルです」
店員さんが例のカキ氷……といっても見た目普通のカキ氷を持ってきた。
「ツナ、本当に美味しいから食べてみて」
「うん」
徐に一口。
「えぇぇぇぇ!何此れ!?サラサラして甘すぎない甘さ、そしてサッパリ。ねぇ、此れ本当にカキ氷!!?」
「ね、美味しいでしょ?もう此処のカキ氷は絶品なんだから!」
興奮し声が大きくなっており、そんな2人を見て店員さんが微笑んでいた。
カキ氷を食べつつ他愛無い雑談をしていたそんな時
「ふふふ、可愛いカップルね」
「いいなぁ。制服デート」
と話し声がバッチリ2人に聞こえてきた。
「ツナ。カップルとか言われてるよ!」
「///////うん」
「可笑しいね。私達付き合ってないし、ツナがが好きなのは京子ちゃんだもんね」
クスクス笑って、ありえない、ありえないと手を振る。
今までアピールらしいアピールはしてこなかったが、京子ちゃんが好きだと勘違いされていた事にショックなツナ。
確かに最初は京子ちゃんが好きだった。
しかしそれは憧れに近いものだったのだ。
リーボンなどと会いマフィアと関わる事になり、も怪我する事も度々あった。
今までが怪我をする事はなく(普通の生活をしていれば当たり前だ)怪我をおってしまった時は異常なほど焦ったツナだった。
そのおかげで最近ようやくツナは、が好きだと気づかされた。
そんな矢先勘違いされ、しかもありえないと言われてしまった。
「お、お、お……」
(だ、駄目だ!言えない)
「何?」
「何でもない」
「変なツナ」
無邪気に笑い、可愛いなと俺の頭を撫でる。
好きだと言えない
駄目な俺