「ザンザス何処に行ってたの?」

「何処でもいいだろ」

「……そうね」

私達は付き合ってるわけじゃないけど、殆ど一緒にいる。
(俺達はいつも一緒にいる)

何故ならザンザスが私を傍に置くから。
(俺が傍にいて欲しいからだ)

他の女の所に行くぐらいなら、傍に置かないでほしい。
(俺は他の女の所に行く)

ザンザスは知らないと思ってるだろうけど、私は全部知ってる。
(御前は俺から見ると綺麗過ぎる)

任務の帰り絶対に女の所に寄ってから帰ってくること。
(だから俺は汚せない)

暇さえあれば、家に行ってるということ。
(本当は抱きしめたい)

悔しい。
(キスしたい)

分かってる。
(分かってる)

私達は付き合ってるわけじゃない。
(俺は――――)

でも、私を傍に置いて他の女に走るなんて……。
(傍にいるだけでいい)

そんなに私は魅力ないのでしょうか。
(だが、あまり見られると我慢できそうもない)

ザンザスも私の事を好きだと思ってたのに……。
(あまり見つめるな)

私の勘違いだったのでしょうか。
(いや、俺を見ろ)

ああ、神様どうか教えてください。
(ああ、どうしたらいいんだ)

「任務に行ってくる」

それでも私は、貴方の好きなコーヒーゼリーを用意して帰りを待つの。
(俺は御前が大切だから、他の女と付き合う)





ほろ苦い
何時わるのだろうか

(愛してる