「お兄ちゃん」
「何だ?」
「一緒にチョコレートーケーキ食べに行こう?」
「しょうねぇな」
「わーい♪」
〜♪
「はいっ。10代目何の御用でしょう!!」
さっきまでの態度と全く違う獄寺。
機嫌は鰻上りに上がっていく。
「……」
一方段々と機嫌が悪くなる。
「悪りぃ。ケーキはまた今」
言い終わるか終わらないかで部屋を出て行こうとする獄寺。
「お・兄・ち・ゃ・ん!!」
その声を聞いてスッと背中に冷たい物が。
聞こえる筈のないゴゴゴゴという音を聞きピッタッと止まる足。
(ヤ、ヤバイ!)
冷や汗を掻く獄寺。
「私が行こうと言ってるんだけど。まさか、行かないなんて言わないよね」
ギギギギと顔を妹の方に向けると、満面の笑みで笑っている顔と決して笑ってない目。