「・・・何してるんです?」
怪訝そうに眉を顰める。
「何って、仕事してるに決まってるじゃねぇか。」
何言ってるんだとばかりに目を合せることなく、もくもくと書類を片付けていくリボーン。
「はぁ、まったく貴方って言う人は。今日は誕生日ですよ。」
「誰のだ?」
「それまで忘れているんですか!?・・・貴方、リボーンの誕生日です!!」
はバンッと机を叩き、さっと書類を奪ってしまう。
「おい、書類を返せ」
「リボーン、私は貴方の何ですか?」
「・・・俺の秘書兼妻だ。」
「だったら、もうちょっと頼って下さい。」
悲しげに目を伏せてしまう。
「悪かったな。だが、どうしてもこれを明日までに終わらせなくちゃいけねぇんだ。明日大事なイベントがあるかなら。」
「え!?そ、そんな大事な用事、私聞いてないんですが。」
「言ってねぇからな。」
「明日、結婚式をあげるぞ。」
「!?」
2人は忙しいという理由で籍だけで式を挙げてなかったのだ。
挙げる気もなかったは嬉しさと驚きで涙が零れそうだった。
「おい、お前らコソコソ聞き耳立てねぇでできりきり働け。」
リボーンが言うと同時に、ドアの向こうでいくつかの気配が動いのが分かった。
「、言っとくが俺の誕生日は明日だぞ。明日お前の全部、何もかも貰う。覚悟して置けよ。」
ニヤリと笑うリボーンに赤くなりつつ、明日なんて急過ぎます〜との声が響いた。
次の日、結婚式と共に誕生日プレゼント称しの身も心も美味しく頂かれていた。