ショッキングピンクのラブレター
「はい、恭弥」
今日もはニコニコと笑い、僕の所に来る。
唯いつもと違うのは、卑猥なショッキングピンクの封筒を僕に差し出しているというところ。
「何だい此れ」
「恭弥に手紙だよ」
仕方なく見るからに痛々しい封筒に目を落とすと
「ねぇ、此れ宛てなんだけど」
僕を馬鹿にしているんだろうか。
「え〜。名前間違えたんだよ。だって私差出人知らないし。きっと恭弥に恨みを持ってる人からだよ」
「ワォ。僕に咬み殺されたいようだね、」
「う〜だって。……恭弥ぁ」
僕が脅そうが本当に咬み殺そうが、煩くなる一方なだけな事を知ってる僕は渋々封筒に手を伸ばす。
普段霊とか信じないんだけど、今回ばかりは差出人の異様な念を感じ、あまりにも気持ち悪くて触りたくなかったが仕方がない。
顔面蒼白がお似合いの様へ
あなたのハートをメッタ刺ししたい骸です。
様はまるで快楽まかせの水たまりのようにウィットに富んでいますね。
あなたを思うと二人三脚で署名活動したくなります。
様のためなら、地平線のかなたで丸太を転がしつつ 小鳥のようにさえずることもできます。
「骸さんの夢って宇宙人みたいですね」
と無邪気に笑う様の横顔が忘れられません。
骸より
PS.へたの横好き
「六道骸」
「やっぱり恭弥の知り合いだったんだね。相手の名前を間違えるなんておっちょこちょいな人だなぁ」
これ絶対間違えてないよ。
あの変態南国フルーツついにストーカーになったようだ。
変態に並盛をうろつかれちゃ風紀が悪くなる。
「ねぇねぇ、恭弥へのラブレターどうだった?内容は??」
「咬み殺す」
「え!?ごめん。内容聞かれたくなかったんだね」
僕の頭の中ではいかにあのナッポーを始末するか考えるのに忙しく、が『付き合うの?ふるの??』『両思い?』『お幸せに』などと言っていたが、耳に届かなかった。
*
後日変な噂が立っていおり直ぐにが流したと分かった。
あの時に訂正しておけばよかったと思ったが、それも後の祭りで噂は町中広まっていた。
今更僕が否定した所で反対に信憑性がでてきてしまうかもれしない。
仕方ない、有無を言わず噂をしている奴を片っ端から咬み殺すしかない。
はぁ。全くも余計な仕事を増やして。
こんなことをになったのも皆あの変態パイナッポーのせい。
それ相応の報いは受けてもらうよ。
手紙(ラブレター)は
此方
から引用させて頂きました。