読まれぬ手紙
「獄寺君ー!!!」
「あ"あ?何か用か」
「今日下駄箱にラブレター入ってて、ほら此れ!!」
ラブレターと言う言葉に不機嫌になりながらも、封筒に目を落とす。
「……此れ呪いの手紙じゃねぇのか?」
気持ち悪いほどビッシリと名前が書き込まれており、封筒は正に真っ黒。
「違うよ!!ちゃんと『愛しい様へ』って書いてあるじゃん」
「お、本当だ」
「野球馬鹿、何処から湧いて出た!!」
「あ、山本おはよう!」
「おう。で、手紙は読んだのか」
「あはは。それがね未だで、後で読もうかなと思って」
そう言いながらもさらさら読む気のない。
「おい、俺の事無視して何和んでやがる!!」
「ははは。獄寺いくらラブレターに焼きもち焼いてるからって熱くなるなよ」
「てめぇ〜!!果てろ」
「え、ちょっとこっちに投げないでよ!!!」
ドカンッ
「あ、手紙が……」
は反射的に手紙を投げており、爆弾の餌食になっていた。
ヒラヒラと舞う切れ端を見て、此れでよかったのかもれしれないと思っただった。
唯、私は貴方に嫉妬してほしかっただけ