僕の心 プロローグ
僕は『神』に創られ生まれた
でも僕は一番に創られたわけじゃないけど
何故か僕に自分の力の半分を僕に移した『神』
どうしてか聞いてみた
「気紛れ」
・・・・・・所詮『神』はそんなもんだ
気分やで自分勝手
自分のしたいことしかしない
――――――――――それ故に神――――――――――
何をしても許される存在
生まれてから数日して双子の弟を紹介された
会った瞬間に僕の中の何かが弾けた
僕の片割れ
愛しい存在
そんな言葉が心に浮かんだ
シャルティエは僕が何も言わなくても理解してくれた
そしてシャルは僕の全てになった
好きだった
愛おしかった
シャル以外何も望まなかった
僕は気づいていた
シャルの愛が大きくなっていくのを
でもまさか、狂うほど愛されるなんて―――
凶器に蝕まれていたなんて気づかなっかた
シャルは歪んだ愛情を僕にぶつけてきた
だがすでに僕には心を許せる人がいた
何よりこの忌まわしい力が邪魔をした
だから初めて拒んだ
僕はシャルを裏切ったんだ
身が裂かれるほど辛く、悲しかった
それほどまでに僕は―――――
シャルは怒り狂い、周りにいた者を殺し
僕を殺そうとした
ショックだった
分かってくれると思ったのに・・・
でもシャルを止めることが出来るなら――――――
・・・・・・・・死んでも・・・・・・・・
僕がシャルと死ねば全てがまるく収まると思った
何よりシャルの為なら死んでもよかった
そんな時、頭の中に神の意思が直接響いた
「ディーヴァが死ねば、力が暴走してこの世界が消える」
何故、どうして
「しかしこの世界は用済みだ、ディーヴァの好きにしろ」
残酷な一言だった
・・・・・・・・僕には・・・・・・・・
この世界を消すことはできない
こんなときに限って僕の力が暴走した
僕が心を乱したから―――――――――――
人々の醜い心声、感情が一遍に頭に流れ込んできた
目まぐるしく流れてくる情報
頭が割れるほど痛み、シャルの言葉、力の暴走
もう絶望的だった
そして僕は混乱し考えることも、シャルを止めることも
何もできなかった
気づいたときには、全ては終わり・・・・・・・・
僕は多くのものを失っていた
微かに覚えてるのは・・・・あの歌
『神』に教わった――――――僕を表したかのような歌
≪ディーヴァ≫
僕はあの時この歌を歌っていた
僕の名前と同じ名の歌を
そしてシャルが最後に言い残していった言葉
「どお?姉さんの大事な人殺されて―――――――」
記憶は酷く曖昧で、此処までしか分からなかった
だから僕は、あの時の事を忘れない為に
この惨劇を繰り返さないように
この歌を歌い続ける
いつかシャルが―――――――――
たとえ
僕が僕でなくなってしまおうとも
違う世界に行こうとも
どれだけの時が流れようとも
僕は歌い続けるよ
いつまでも、永遠に