「リリーーーーーーーーー!!」

私は廊下を全力疾走してリリーに飛びついた。

「あらどうしたの?」

リリーは目を丸くし驚きながらも受け止めてくれた。

流石私のリリーvv

「見つけたのよ」

「何を?もしかして」

「そう。可愛いの〜!!」

「よかったわねvvそれにしても、何に対しても関心の薄いが珍しいわね」

「えへへ」











運命の出会い













「はーあ。早く彼氏を紹介しろなんて無理に決まってるじゃない。」

自慢じゃないけど私の家は結構お金持ち。でも両親は結婚とかは煩くないけど

たぶん私が何対しても関心が薄いから、何かに関心を持てって意味だと・・・いいな。

「ふー。面倒だな」

でもお母様に逆らうと怖いしな。一応誰か見繕ってみようかな?

「あれ?」

何かあそこに黒い塊がいる。近寄ってみよ。

「!!!!!!!!!!」

かっ可愛いvv黒犬!!ああ、小さいときからずっと飼ってみたかったあの黒犬!!!!!!

「そんな所でどうしたの?」

ふふふふふふふふふ。

怪しまれて逃げられないように優しく、優しくvv

「!!!!!!」

優しく甘い声で言ったのにワンちゃんが驚いてるよ。驚くほど気持ち悪いってか?

「迷子かな?こっちにおいで」

えっワンちゃん戸惑ってるように目が泳いでる。

人間みたいな反応じゃない?気のせいかな?




















すかっかり気を許したワンちゃん優しく背中を撫でてあげた。

「おまえ毛並みいいね」

気持ちよさそうにしているのを見て、無性に名前を付けたくなった。

「ブラック」

「!!!!!」

ワンちゃんがパッと素早くこっちを見てきた。気に入らなかったのかな?

「おまえの名前、黒いからブラックて名前が呼びやすいかなって思ったんだけど」

ワンちゃんが明らかにホッとした顔をしていた。ホッと??本当人間みたいな反応。

そんな反応すら愛くるしいな〜。

「違う呼び方の方がいいかな?」

「ワン」

即答!!この名前嫌いなんだ。でも直ぐには。

「うーん。急には思い浮かばないよ。そうだ、明日も同じ時間に此処に来て!!此れまでに考えておくから」

笑顔でワンちゃんに抱きつきながら言った。

ワンちゃんはたぶん赤くなっていた。何故たぶんかと言うと、顔は赤くない。雰囲気でなんとなく感じたのだ。

「ワッワン」

困ってる?ワンちゃん困らしてばかっかり??

でも明日も来てくれるみたい。




















よくやった私!!ワンちゃんの前では本性現さなかった。

引かれたら逃げられちゃうもんね。逃がしてなるものか!!

夢にまでみ真っ黒で大きい犬vv

私って犬いや黒犬に目がないのよね。

明日も楽しみだな〜♪

そういえば黒犬は皆大好きだけど、このワンちゃんに会ったとき咄嗟に

『他とは違う特別だ』

って思っちゃったのよね。これはもう運命よね。

賢いかったし、毛並みもよくフサフサvv

しかも私に逆らわなかった。此処重要だから!!!

あっまずリリーに報告しなくちゃね。




















こうして私は黒犬を見つけた。