Mystic Taleサイト様
パロディ
□武姫は深き黒に惑う
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「が嫁に来てくれなければ私は一生嫁かず後家だ」
「私一人っ子だから婿養子派なんだよね」
「兼任する。子どもが多ければ問題ない」
「それ誰が生むのか考えて言ってんの」
「私が生むわけにはいかないだろう」
「今日は妙に饒舌だね」
「・・・・・・・・」
それはが燿世の喋りやすいように話すからなのだが、燿世にそれを言う気は毛頭ない。
というより、彼女はなぜこうもすべてを流してしまうのか。
「あ〜・・・なんかどうでもよくなってきた」
「──とりあえずお前は自分の仕事をすればいいだろう。・・・なにか困ったことがあれば言え」
「だーいじょうぶ。なんとかするから」
「・・・なんとかなるのか?」
「ふふ・・・だって私の仕事は"指導"だし?」
にやり、とが笑う。
ザッ、と一気に血の気が引く音が聞こえたのは、きっと気のせいじゃない。
「やってやろうじゃない・・・二度と生意気な口叩けないように"指導"してやるわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・ほどほどにな」
過去自分たちがに"指導"された時の悪夢が走馬灯のように蘇る。
遠い目をする燿世は、相変わらずな幼馴染みに深く深くため息を吐いた。
To be continued...?
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