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□BooK4◆嫁の正体
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鄭悠舜の厳しい声が響いた。
「さん」
ぼーっと彼を眺めていたは、ビクッと体を縮めた。
「手伝う以上は妥協は許しませんよ。先ほど頼んだ校正はできたんですか」
「あ…申し訳ありません。今終わりました」
慌てて立ち上がり、悠舜の元に持って行くと、彼は無言で受け取り、「やり方は同じです」と一言だけ添えて、次の束を渡した。
「はい」
は素直に受け取り自分の席に置いてから、部屋にいる全員……つまり、悠舜に加えて燕青、秀麗、影月の面々に新しいお茶を淹れて配った。
嫁の正体
「ねえ影月君…悠舜さんてさ……にちょっと厳しくない?」
「そう、なんですよね〜……別に仕事さぼったりしてないと思うんですけど…休憩してるっぽいと、絶対言いますよね?」
「うん、やっぱり思うわよね?」
「ええ…仕事内容違うから一概には言えませんけど……別に必要以上に時間をかけてるようにも…」
「そうよね…見えないわよね……」
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