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□BooK4◆嫁の正体
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悠舜が贔屓する人間とはどうしても思えない2人は、この不思議現象にただ首を傾げる。
「……でも、さん、平気そうですからね」
「そうね、今のところ、様子見よね…」
実際のところ、2人には他人のことを心配するゆとりもあまりないのだ。
「…また2人は夜明かしすんのかな〜…?」
遅めの夕食を外の飯屋でとった悠舜と燕青は、星の瞬く空の下、帰路についていた。
「……目が怪しく泳いでましたね…明日の朝は久しぶりにお説教しますか」
「…そう言えば、悠舜……お前なんでにあんな要求すんの?」
「………やっぱり、端から見てもそう見えます?」
「…明らかだぞ?分かってるならちっと抑えれば?」
「……できるものならそうしたいんですが…本人を前にするとどうも………」
悠舜は実は最近、不可思議な気分を持て余し気味である。よく分からないが、気を抜くと自然にの休憩の取り方が気になって、指摘が口をつく。
「…き、嫌い、なのか?」
「いえ…嫌い、とかではないんですが…」
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