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□BooK4◆嫁の正体
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自信満々な龍蓮の横で、が顔を紅く染めた。
「なっ…見せびっ……あ、いえ、コホン、龍蓮…その言は少々不適切だと思うの…ご挨拶に伺うのよ、訂正して欲しいわ」
龍蓮の顔が、奇妙なものを見るようにを見た。も気まずそうに、だが少し睨むようにして龍蓮を見ている。
「さん……もう、隠す必要はないんですよ」
の目が恐る恐る悠舜を向いた。
「何も隠してなどおりませんけれど…」
彼女の努力は残念ながら意味がない。秀麗、影月、燕青ともに、すでに先ほどのの喋りを聞いている。周囲の沈黙がおかしいことに彼女はやっと気づき、一通り見回した後、龍蓮の袖を掴んで部屋の外に連れて行こうとした。が、龍蓮はびくともしなかった。
「ちょっ…少し、来なさいよ」
「、せっかくだから皆にも聞いてもらおう。喧嘩の時は、第三者の公正な意見が役に立つこともある」
瞬間、が龍蓮の胸ぐらを掴んだので、州牧2人はギョッとなった。燕青はニヤニヤと成り行きを楽しんでおり、悠舜は少し冷めた気分でその景色を眺める。
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