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□BooK4◆嫁の正体
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「おっ…お前のせいでバレちゃったじゃないかっ!!どうしてくれるんだ!私の平穏な生活を返せ!!」
「別にいいだろう、人間というものは…」
長くなりそうだったので、悠舜は龍蓮の言葉を遮ることにした。
「、平穏な生活とちゃんと決別して下さいね」
龍蓮が、今の呼び捨てと声音から悠舜の怒りに気づいたらしく、きょとんとこちらを向いた。そして、はぎこちなく首だけ悠舜に向ける。自然に笑みが深まるのを自覚しつつ、悠舜は言葉を続けた。
「幸い茶州でやるべきことは全て終わったようですから…ここを発つまでの間は、たっぷりお仕事をしていただけますね」
「い…いや、ゆ……」
「はい、何ですか?ああ、今すぐにでも始めたいと…素晴らしい心掛けだと思います。さすが龍蓮さんが惚れた方なだけはありますね。ではひとまず、この一山……午前中いなかったあなたのためにとっておいたお仕事ですから、これを持ってそこの個室へどうぞ」
「悠しゅ…」
「龍蓮さんにはの使っていた卓子をお使いいただきましょう、今日は、お仕事をする気で来られたのでしょう?」
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