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□BooK4◆嫁の正体
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「責任転嫁は最低ですからね。全部自分のやったことでしょう。せっかく私がこうして償う機会を用意したのですから、頑張りなさい。一生懸命やれば、今日までサボった分も多少は取り返せます」
「…悠舜、後生だから、ここで一緒に仕事して?そしたら私、やる気も能率も倍増……」
自分の趣味がバレたことで開き直ったのか、は図々しいお願いをしてきた。だから燕青に女の子扱いしてもらえないんだ、とちょっと思いつつ、悠舜は冷たい視線を向けた。
「私は以前…あなたと同じ失態を犯した人を知っていますよ。彼の場合は自分の兄上に限りましたが、必死で仕事の合間に眺めに行って、実際にやれる仕事をやらなくて。私も若かったもので沸点が低くて申し訳なかったとは思いますが……土下座で謝らせてしまいました」
の顔が青ざめた。
「……誰のことか、分かっているのではないですか?」
「…紅黎深……」
やはり、と悠舜は呆れて息を吐いた。彼女は、茶朔洵と同じ方向性を持っている。茶鴛洵を生み出す血脈という茶家の側面を受け継ぎ、その類いの者たちに違わず、彩雲国の事情に通じている。だから際どい色物黎深と一緒にされたと、青くなったのだろう。
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