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□BooK4◆嫁の正体
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「今日頼んでた……戸籍の法案のやつさ…変だろ、ただの手伝いにあんな仕事任せて」
ああ、恋愛系の話ではなかったのかと、一瞬そっちを考えた自分が悠舜は恥ずかしくなった。
「そう、ですね…あまり考えていませんでした…」
の意見を少し聞いてみたいと、なんとなく気分で回した仕事だ。確かに改めて考えれば、おかしい。
「悠舜?珍しいな、振り回され気味じゃねえか?」
振り回されてなどいないので、ちょっぴり気に障って、燕青をちらりと見る。
「……私も気になっていることがあるんですけど…あなたは、なぜ『嬢ちゃん』でなく呼び捨てなんですか?初対面の女の子には、いつも嬢ちゃん付きじゃないですか」
「………いや、別に決めてる訳じゃねーけどよ…ほんとだな。なんだろな〜……呼ぶ気になれねんだよな〜、あいつなんかふてぶてしい気がして…」
「ふてぶてしい?」
「いや?ん〜…よくわかんねえんだけど、なんとなくな」
燕青の野生動物本能がの何かを拒んでいるのか?悠舜はもう少しを観察したくなったが、生憎この日は帰宅済みだった。
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